イベント

秋桜花シンポジウム2016 
開催報告

2016年6月16日(木)
ホテルインターコンチネンタル東京ベイにて「秋桜花シンポジウム2016」を開催しました。
日本各地で勉強している門下生が一堂に集まって勉強する場として開いたシンポジウムも、第1回目から数えると今回で15年目=7回目の開催。
今では海外からの参加者も増え、国際色豊かになってきました。

秋桜花インターナショナルカップ‘16
60分で生花アレンジ1ケと生花ブーケ1ケを作成する、サプライズ形式の競技会。
国内は東京、関西、九州、沖縄などから14名、海外は韓国から2名の参加者を迎え、計16名により花のテクニック、デザインが競われました。

ルールは花材・資材とも全員同じものを使い、そのうち花材はすべて使い切るというのが条件。
というのも、「花屋の腕を磨く」ということを目的に始めたこの競技会、「店でお客様に買っていただいた花は、小枝一本までお客様のものなのですべて使い切るべき」という考えからきています。
ゴミ袋に花が捨てられていないかもチェックする!という厳しい条件のもと、選手たちは手早く、しかもオリジナリティーを打ち出した完成度の高い作品を作り上げていきます。
デザインのベースとなる構成物も一から作り始めるので、観客も食い入るようにその工程、仕上がりを見つめていました。

スペシャルデモンストレーション
秋桜花インターナショナルカップの歴代優勝者であり、数々のコンテスト・競技会での受賞歴を持つフローリスト4人と、オランダを拠点に中東の四つ星・五つ星ホテルのトータルコーディネイトを手掛けているデニス・クネープケンス(素敵なルックス♥)によるデモンストレーション。
自店で人気のオリジナル商品や、身近な資材で華やかなベースを作る技なども披露され、個性豊かなデザインが次々と創られました。

韓国マイスターフローリストデモンストレーション
パク・ジニー&オ・ソヒョン 韓国を代表するフローリスト=パク・ジニーさん・オ・ソヒョンさんによる花の饗宴。
お二方ともデザイナーとしてだけではなく、フローリストやデザイナーの教育面にも力を入れているので、デザインの構成やコンセプトまで、細かく丁寧にわかりやすく解説しながらのデモになりました。
また来場者にフローリストが多いということで、「花屋目線」でのアイデアやデザインのヒントもたくさん披露してくださいました。
オさんは日本のフローリストスクールで勉強していたこともあり、日本語も母国語のごとく使いこなせます。
デモをしながらパクさんの通訳もこなし、軽快なトークで会場を笑いの渦に巻き込むというムードメーカー的存在。秋桜花シンポジウムでもおなじみのデザイナーとして、ファンも多いようでした。

メインデモンストレーション チェ・アレックス&神保 豊
チェ・アレックスさんは2015年インターフローラルワールドカップで「アジア初のチャンピオン」となり、 今やヨーロッパをはじめ、世界各国からデモや講習会に引っ張りだこの超過密スケジュール!しかし主宰の神保とは旧知の仲ということで、このシンポジウムは真っ先にスケジュールを空けて下さいました。
板とワイヤーを使って奥行きと立体感を出した、ホテルの天井高をいっぱいに生かした伸びやかな作品、花材のテクスチャーを生かした俯瞰で楽しむなど、グラスチューブを多用して透け感を出し、空間の中でそれぞれの花の美しさを十分に魅せているのが特徴。
「いろんなテクニックを見せたい」と最新のテクニック、デザインを惜しみなく披露しながら、全部で5作品を仕上げました。
一方、「アレックスはイケメンだし若いし、数でも勝ちたい!」と8作品を予定した神保豊。
今回は、プリザーブドフラワーとアーティフィシャルフラワーを、いかに生花のように見せるか、また水を使わなくてOKという特徴を生かしてどのような表現ができるかがテーマ。
アーティフィシャルもそのまま使うのではなく、生花の表情を引き出して使うこと、プリザもステム(茎)を足すことで立体感を出す使い方が出来ること、どちらも水が不要だからこそ出来る使い方があることなどを説明しながら、それを生かしたデザインを手際よく創っていきます。
また花材だけではなく、LEDライトや鏡などの、様々な資材をデザインに使うことでデザインの幅や用途に幅が出ることも強く打ちだしていました。
「アーティフィシャルも、そのまま使うのではなく、ためたりして表情をよりよく引き出してあげるといいですね。生花の勉強が、造花の作成の時にも役に立ちます」は、神保のデモ中の弁。
途中、5作品を仕上げたアレックスが、神保のアシストに回るという一幕もあり、「なんでも一生懸命まごころでやるのが二人は似ている」というソヒョンさんの言葉通り、お二人の人柄と親密さが感じられる、和やかで楽しいデモになりました。

秋桜花フラワーデザインコンテスト
一般にも広く参加を呼び掛けているコンテストですが、今回も審査員泣かせの力作ぞろいでした。
このコンテストは部門を特定せず、生花・プリザーブド・アーティフィシャル、ドライとどの部分からでもエントリーでき、同じ土俵で競い合えるのがポイント。
参加者が、それぞれご自分の得意分野でデザインを競います

フレンドシップパーティー
コンペやデモに参加した方、コンテストに出品した方、まる1日見学していた方など、様々な形でシンポジウムに参加して下さった方全ての交流の場でもあるパーティーは、終始なごやかムード。
美味しい料理と飲物を囲んであちらこちらで話が盛り上がり、デザイナーを囲んでの記念写真も盛んです。
そして、クライマックスは午前に行われた「秋桜花インターナショナルカップ」と、ホワイエで開催された「秋桜花フラワーデザインコンテスト」の結果発表。
順位とお名前が発表される度に歓声が上がりますが、びっくりして半信半疑のままステージに上がる人、ガッツポーズでニコニコの人、本人も応援した仲間もうれし涙で言葉にならない人など、喜びの表現も様々でした。

いかがでしたか?
当日の雰囲気をお届けできたでしょうか??

ブライダル装花・ご葬儀・弔事の装花

秋桜花
東京都新宿区四谷2-2-5 小谷田ビル3F
0333589731


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